妊娠しない、あるいは妊娠しても流産してしまうということは、夫婦にとって肉体的精神的苦痛であるばかりでなく、時には社会からの疎外感や、子孫を残すことができないといった絶望感すらあります。
結婚後、通常の夫婦生活を送っても2年間妊娠しない場合は「不妊症」という一種の病気であると考えなければなりません。
しかし、不妊症は外見で判断することができず、普通の生活には支障がないため、病気であるという自覚が非常に少ないのです。中には子供ができないという 羞恥心のため、受診を拒む方たちもいます。また、漫然とした一般的な治療を受けながら生殖年齢を過ぎてしまうということもあります。
早期発見が治療への近道であることは、他の病気同様、不妊症にも言えます。ですから、「変だな」と思ったら迷わず、一日でも早く夫婦揃って不妊症専門の病院で検査を受けられることをお勧めします。